年頭所感

 

  ステンレス協会 会長
三 喜  俊 典
(日新製鋼株式会社 代表取締役社長)


謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

年頭にあたりまして一言ご挨拶を申し上げます。

昨年春以降、世界経済は、新興国の経済成長の鈍化、EU域内での財政危機の拡大など景況悪化の局面から脱却できずにいる状況にあります。日本経済も震災後の復興・復旧のペースが上がらず、超円高の定着による輸出競争力の低下、加えて領土問題に端を発した中国との経済関係の悪化は日本の景気に大きな影を落としました。

ステンレス業界も国内需要の減少と、アジアでの需給ギャップの拡大による海外市況の低迷で、ステンレスメーカー各社も厳しい舵取りを強いられております。その中で、予てより検討していました、日新製鋼株式会社と日本金属工業株式会社の経営統合が昨年10月に行われました。海外でも、フィンランドのオゥトクンプ社とドイツのティッセンクルップ社のステンレス部門の経営統合の発表があり、国内外ともメーカーの再編が進んでおります。

ステンレス業界を取り巻く環境は、製造コストの相当部分を占める原料価格が安定しない上に、昨今では電力コストの上昇と厳しい環境下にあります。こうした中ではありますが、我々には世界に負けない高度な技術の蓄積があり、省資源・省エネルギー・コスト低減といった需要家のニーズに見合った製品の開発や、社会構造の変化の中で新しいステンレス鋼の用途開発を推進することで、国内外の需要家のご要求に十分に貢献できるものと考えております。

昨年はステンレス鋼が発明されて100周年にあたり、ステンレス協会でも各種PR活動を進めてまいりました。本年は日本経済の閉塞感からの脱却と成長に期待するとともに、その中でステンレス業界が将来の更なる発展に向けてステンレス鋼の持つ高機能性・高意匠性・高リサイクル性をさらに磨き、日本経済の発展に寄与すべく、ステンレス協会としても、会員各社および需要家の皆様とともに活動していく所存ですので、ご協力の程よろしくお願いいたします。

最後になりますが、ステンレス業界ならびに会員の皆様のご健勝とご発展を祈念致しまして新年の挨拶とさせていただきます。

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