作品カテゴリー:建築・土木部材
金峰山 円福寺 本堂屋根
銅市金属工業株式会社
選考理由

 神社仏閣の屋根材としては、一般的に瓦、銅板、塗装鋼板等が使われていますが、昨今の地震への対策としての軽量化、酸性雨への対応として新素材が求められてきました。
 従来から塗装ステンレス鋼板の存在は知られていましたが、その硬さゆえ曲面加工の多い神社仏閣の屋根用途には適さないとされていました。
 今回、加工のし易い「特殊で軟質なSUS304相当」のステンレスに「酸化発色」を施すことにより、意匠性、耐食性、軽量化(瓦屋根の1/11)を兼ね備えた屋根用の新材料としての用途を開発することができました
 今後、地震への対応のため、屋根の軽量化は有効であり、ステンレス素材の特質を活かした表面発色技術、屋根製品の製造・施工技術の創意工夫が相まって、神社仏閣等の日本古来の文化保存にも寄与することから、ますます屋根用途の需要拡大が期待されます。
使用鋼種:軟質な SUS304 相当品
使用量等:5,290 kg
推薦会社:日新製鋼株式会社