作品カテゴリー:機能性部材
太陽電池パネル固定金具
三晃金属工業株式会社

選考理由

 通常、建物の屋根上などに設置される太陽電池パネルを固定するための金具には、亜鉛メッキ鋼板が使用されますが、海に近い環境では長期耐食性・塩害性に優れるステンレス鋼板が使用されることが多くあります。
今回設置した太陽光発電は、FIT(全量売電固定買取制度)事業であり、20年間発電し続けられる設置仕様が求められる物件です。必然的に使用する部材は、耐候性、耐久性が求められ、さらに海岸に隣接している建物のため、海塩粒子の飛散・付着も考慮に入れた母材の選定が不可欠でした。
 そういった厳しい条件下において選定した母材が二相ステンレス鋼でした。従来は3mm厚のステンレス材でソーラー金物を製造加工しておりましたが、二相ステンレス鋼では2mm厚で十分な強度を確保できるため、価格面と施工面の両方で非常に高いメリットがありました。
使用鋼種:SUS821L1
使用量等:0.83kg、ボルト等含む
推薦会社:日鉄ステンレス株式会社