作品カテゴリー:製品
ソーシャルディスタンスを確保する座り心地の良いステンレスベンチ
山伸マテリアル株式会社
選考理由

 今までの屋外ベンチは座面が木製または樹脂と木くずの複合材で枠部は鋳鉄やアルミ鋳物がほとんどでした。この組合せは座面のささくれや割れ、枠部の腐食や塗装の剝がれによる見栄えの悪さ、金属特有の夏熱くて冬冷たい感触、座面と枠部との材質の違いを接合するボルトやナットの離脱による破壊など改善点は多く存在していました。
 ステンレスは他の金属に比べ耐候性に優れ、熱伝導率が低く、屋外でも素地のまま使用できるので塗装やコーテイングが不要です。特に熱伝導率の低さでは、SUS304は一般金属の中では最も陶器や木材に近い素材です。このステンレスで台座と枠を一体製作することで、いつまでも美しく使い易く経年変化で腐食や破損をしないベンチが製作できます。
 さらに社会情勢を踏まえ、コロナでより強まったソーシャルディスタンスを物理的に可能にすることにより人が集まる公共の場や観光地、鉄道やスパ、喫煙所など用途は多岐に広がります。
使用鋼種:SUS304L
使用量等:38kg
推薦会社:日本冶金工業株式会社