ステンレスは耐久性・リサイクル性等に優れた環境に優しい材料です。
以下にその特長を紹介します。
特長
グリーンパイプはリサイクルの容易な材料、環境上有害または懸念される特定環境負荷物質(鉛レス・脱塩ビ・環境ホルモンフリー等)を含まない等の特長のほか、下記のような対環境性能を有しており、エコマテリアルとして非常に注目を浴びています。
耐久性
使用環境に依存しますが、基本的には半永久的な耐久性を有しているものと考え、当協会ではステンレス配管の寿命を最低40年と設定しています。 その根拠は、メカニカル継ぎ手に使用されるゴムパッキンの耐用年数に関係します。 また、使用水温が常温(25℃前後)であれば、100年で設定することも可能と考えています。
ダイオキシン対策
ステンレスは単一材質で塩素系有機物は含有しないため、リサイクル時においてダイオキシンを発生させません。
環境ホルモン
身近な食器類や病院などでの治療器具等で使用されていることからもわかるとおり、ステンレスは無機物ですので、内分泌撹乱化学物質の心配は全くありません。
有害物質の浸出
厚生省告示45号 および BS7766に準拠した試験においては、SUS304 および SUS316からのNi,Fe, Ti-Cr, Mn およびMo (SUS316) の浸出イオン濃度は、いずれも資機材基準値、水質監視項目指針値を十分クリアし得ることを確認しました。 (詳細は、PDFファイルへ ステンレス 2001.09号 より抜粋)
リサイクル性機能
グリーンパイプは、100%リサイクルが可能です。
ステンレス鋼は、解体時、リサイクル業者の引き取りも可能で、パイプ、継手など地金は高価でスクラップ売却利益もあり、解体品などを”再資源化、再利用”することにより、産業廃棄物を削減することができます。
現時点で、各水道事業体が保有・計画する管路(約54万キロ)をグリーンパイプと想定して資産価値を計算すると、水道管のグリーンパイプ化は、後世の子孫に高価な財産を残すことになり、都市再生の切り札として活躍できる材料と考えています。
リサイクル体制
ステンレス鋼は、単一素材として溶融再生が非常に容易に行えるため、 かなり早い時期からスクラップの回収市場が形成されています。板、帯についてはすでに80%以上がスクラップとして回収(リサイクル)されております。
当協会においては、ステンレス鋼管と継手の回収を容易にするために、(社)日本鉄リサイクル工業会とタイアップして、右図のようなリサイクル体制を構築しております。
≪参考資料≫
ステンレス鋼管および継手のリサイクルに関するお問い合わせ
・(社)日本鉄リサイクル工業会ホームページ
環境対策レポート
環境対策に関するレポートを御覧ください。